ども、ぽこラボ所長です!
今回は例文暗唱について。
これまでの塾で指導してきた経験上、リスニングとライティング能力上達には確実に必要なトレーニングだと思っているので、今回はそんな経験談も踏まえながら、例文暗唱について解説したいと思います!
今回の記事の内容は以下の通り。
- 例文暗唱をするメリット
- 例文暗唱の超具体的勉強手順
- 例文暗唱におすすめの教材
順に解説していきます!
目次
例文暗唱をするメリット
まずは例文暗唱のメリットについて。
例文暗唱に否定派の人もいらっしゃいますが、個別指導塾での指導経験上、少なくとも「リスニング」と「ライティング」には非常に効果的であることは間違いありません。
※おそらく「スピーキング」や、「リーディングにおけるスピード感」にも効果があるのではないかと思いますが、こちらはハッキリ言いきれるほどの体感はしていません。
1番大きな効果は「英文を英文のまま理解できるようになること」でしょう。
例えば、“This is a pen.” のような簡単な英文であれば、わざわざ日本語を介するまでもなく理解できる人の方が多いと思います。
この「英文を英文のまま理解できる」感覚をどこまで複雑な文章まで拡張させて行けるか、がリスニングの能力を決める要素の1つになります。
リスニングは次々と英文が流れてきますから、基本的には日本語を介して理解するだけの余裕はありません。
のんびり理解しているうちに次の英文が流れてきますからね。
実際、例文暗唱を通して、英文をそのまま理解できるという領域?を少しずつ広げていくことで、ずいぶんリスニングが出来るようになった生徒さんはこれまで大勢見てきました。
またライティングも反射的に書きたいことが書けるかどうかは、頭に残っている英語のまま理解できている英語の量によるかなという印象。
講師に解説されて
あーそういう表現もあったな
と思い出すレベルに止まっている英文はテスト本番で自由に使えることはありませんし、おそらく会話でもラグなしで自然に使える表現ではないでしょう。
講師に解説されなくても、自分の中に積み重なっている英語の表現をどれだけ増やせるか、という観点で例文暗唱は効果的な勉強法です。
例文暗唱の超具体的勉強手順
続いて、具体的な勉強法を解説します。それが以下の通り。
- 文章の構造、意味、単語のスペル、発音を全て確認する
- 日本語と英語の訳をそれぞれ見ながら10回~50回音読する
- 日本語だけを見ながら10回~50回音読する
物凄く単純ですよねw
一応、この手順に沿って注意点を解説しておきますね。
文章の構造、意味、単語のスペル、発音を全て確認する
構造や意味、もちろんスペルや発音は全てチェックしないと全く意味がありません。
「当たり前のことは当たり前にしましょう」ということに尽きますね。
特に、スペルや発音を雑に覚えている受験生は多いので、この記事の読者の皆さんには必ず意識をしておいてもらいたいと思います。
このときに、文法が分からなければ文法書で、単語が分からなければ辞書で必ず調べて、そのうえで暗記をするという次の流れに進んでください。
とにかく短時間で能力を伸ばそうと思ったら、「調べる癖」は必須です。
日本語を見て英語を思い出せるように何度も音読する
例文暗唱をするときには、基本的に「日本語を見て英文を瞬間的に思い出せるようにする」練習を繰り返すのが1番です。
それが出来るようになれば、その英文は確実に英文のまま理解できるようになっています。
ただし大事なのは「瞬間的に」という所。
日本語を見て1分考えて英語を解答する、では遅すぎです。
日本語を見た瞬間に、あるいは最後まで見なくても(カルタや百人一首的に)英文が出てくるようにするのがポイントです。
これが出来るようになるまで、出来るだけ流暢に発音をすることを意識して音読を繰り返しましょう。
最初は日本語と英語を両方見ながらでOKです。
自信がついたら、英語の方は見ずに日本語の方だけを見て音読していきましょう。
言い慣れた英文でないと、流暢に音読するのは難しいですから、途中で詰まらずにスラスラ思い出せるようになった文章はクリアとしてOK。
10回音読すれば覚えられる英文もあれば、50回くらい繰り返さないとできない英文もあるでしょうから、覚えていないものだけ繰り返しの回数を増やしていくのがおすすめです。
単語と文法の基本的な学習を終えてからやること
手順には書いていませんでしたが、単語と文法の基本的な学習を終えていないと効果は薄いので、以下の記事を参考に英単語と英文法の基本的な学習をしてからにしましょう。
>>高校英単語の効率的勉強法をレベル別に2パターン&おすすめ参考書5選
>>高校英文法の効率的な勉強法とおすすめ教材を東大塾講師が解説!
例文暗唱におすすめの教材
ここからおすすめの教材についてまとめておきます。
- よくばり英作文
- 必携英語表現集
- 英作文ナビ
- 新基本英文700選
- 和英標準問題精講
ちょっと古いものも含みますが、分量的にこのあたりが個人的にはおすすめです。
特に英作文ナビと、和英標準問題精講が1番分量的には好みなのですが、いかんせん古い英文だったり、音声がないという問題があって、、、
音声があるという意味では他の3つの方がおすすめにはなります。
発音はある程度問題ない人は「英作文ナビ」と「和英標準問題精講」に挑戦してもらえればと思います。
単語帳や文法問題集も活用しよう
最後にアドバイスですが、単語帳の例文や文法問題集の問題文もぜひ活用していきましょう。
覚えたり忘れたりを繰り返しながらでいいので、「一旦覚える」というのを2000文くらいやるとだいぶリスニングも聞けるようになる生徒が増える印象です。
※テスト勉強の度に真面目に勉強してきている生徒はもっと少なくてもリスニングできますが。
ですので、ぜひそのあたりを目標に少しずつのんびりやってもらえればと思います。
そのためには普段から使っている単語帳や、文法問題集、英文解釈の参考書などもぜひ活用していきましょう。
それらも覚えていけば、例文暗唱の勉強としてカウントしてOKです。
これらの参考書は割と音声もついていることが多いので、ながら聴きもしつつ上手く学習に取り込めるといいですね。
まとめ
今回は例文暗唱について解説しました!
リスニングやライティングの能力を鍛えたい人はぜひ勉強してみてください!
それではまた、所長でした!