ども、ぽこラボ所長です!
今回は高校レベル初級から大学受験レベルまでの英単語の勉強法について解説します。
高校レベルの英単語の勉強は、これまでの個別指導の経験上、レベルを2つに分けて取り組むのが効果的。
それぞれのレベルについて、勉強の超具体的な手順と、勉強する際の注意点について、解説していきますね!
この記事の内容は以下の通り。
- 高校初級の英単語学習の手順&注意点
- 大学入試レベルの英単語学習の手順&注意点
- おすすめの単語帳5選
目次
高校初級の英単語学習の手順&注意点
まずは中学レベルの学習を終えたばかりの読者の方向けの学習法からです。
この方法だけでもセンター試験や共通テストで60〜80%くらいは得点することもできます。
具体的な勉強手順
まず、手順は以下の通りです。
- 使う単語帳と毎週何語ずつ覚えるか決める
- 覚えるべき単語の発音、スペル、品詞、太字で強調されている意味を確認する
- 10分程度の短時間で覚えられるだけ覚える
- 赤シートなどで隠しながら覚えた単語の意味をテストする
- 間違えた部分にチェックを入れる
- チェックを入れた部分のみ1から繰り返す
- 単語帳1冊覚えきったら最初から2周目
これだけです。
まずは発音、スペル、品詞、意味を確認しましょう。
高校レベルになったら発音記号も理解しておくのがいいでしょう。また品詞も覚えていく必要があります。
詳しくは後述します。
単語の意味については、とりあえず1語に対して1つずつだけ覚えればOKです。
あまり深追いして全ての意味を最初から覚えようとすると途中で辞めたくなってしまいます。
確認したら、短時間で覚えられるだけ覚えていきましょう。
覚え切るまで努力するという感じよりは、時間を区切って、自分なりに自分を焦らせつつ覚えるのがいいでしょう。
そして覚えたものはテストしましょう。
テストして間違えたものに関しては最初から繰り返して、目標としていた範囲を覚えきったらクリアです。
このやり方で2周くらい全体を回して、そこまで終わったら次のレベルの覚え方に進むのがいいでしょう。
勉強するときに注意すること、勉強のコツ
勉強するときに注意することと、勉強のコツについても解説しておきます。
それが以下の4点です。
- 発音記号を覚えてから始める
- 品詞も覚える
- ダラダラやらない
- 丁寧さよりも回数が大事
発音記号を覚えてから始める
まず単語の勉強をする前に発音記号を覚えるために勉強しましょう。
発音をちゃんと覚えつつ、勉強しないと、似たようなスペルの単語を見かけたときに別の意味に取り違えるようなことが起こり得ます。
※似たスペルの単語と意味を取り違える生徒さんのほとんどは経験上、発音を無視して単語を覚えています。
1度に覚える必要はありません。
1回発音記号を解説しているこちらの動画を見てから、その後は単語帳に書かれてある発音記号を眺めながら少しずつインプットしていけばOKです。
品詞も覚える
高校レベルになると文法の学習の先に、英文解釈という分野の学習が続きます。
英文解釈の勉強をするときには品詞の知識が必須です。
最低でも、次の品詞は確実に意識しつつ覚えるようにしてください。
- 自動詞
- 他動詞
- 形容詞(叙述用法)
- 形容詞(限定用法)
- 副詞
- 可算名詞
- 不可算名詞
- 接続詞
- 前置詞
もしこの中に勉強していない文法用語があるならその部分だけ先に文法書などでチェックした上で、単語の勉強をするようにしましょう。
文法の勉強法はこちらから。
>>【高校英文法】効率的な勉強法とおすすめ教材を東大塾講師が解説!
ダラダラやらない
単語の暗記は1番ダラダラ勉強してしまいがちな勉強。
ちなみに英語に限らず、他の数学や国語などなど受験で出てくる科目の中でも受験生が1番ダラダラ勉強するのが単語帳です。
自分の経験上もそうですし、受験生に指導していても
単語の勉強は眠くなる
という生徒さんはたくさんいらっしゃいます。
単語を覚えるときには、必ず時間を区切って自分を焦らせながら覚えるようにしましょう。
「10分で覚えられるだけ」のようなスタンスで勉強していくと短時間でしっかり覚えられます。
丁寧さよりも回数が大事
単語に限らず、暗記系の勉強に関しては、丁寧さよりも回数が大事です。
めちゃくちゃ丁寧に本気で1回暗記するよりも、雑でもいいから100回やった方が覚えられます。
英語ができる受験生の方が単語帳がボロボロになっていて、その勉強回数が見た目で分かるくらいになっています。
英語が苦手な生徒さんは単語帳がきれいなままなことが多いです。。。
大学入試レベルの英単語学習の手順&注意点
次にレベルを上げて、もう少し深く単語を勉強するときの勉強の手順と注意点について解説します。
ひとまず、受験用の単語帳に載っている単語1語につき1つずつ意味を覚えられたくらいからこの方法で勉強するのがおすすめです。
具体的な勉強手順
手順は以下の通りです。
- 覚えるべき意味、派生語、同意語などにマーカーを引く(1単語3情報程度)
- 10分程度の短時間で覚えられるだけ覚える
- 赤シートなどで隠しながら覚えたものをテストする
- 覚えた部分をマジックで塗りつぶす
- 残った部分のみ1から繰り返す
- 最後のページまで行ったら2周目で残った情報を進める
今度はもともと赤字になっている意味を覚えていくわけではないので、覚えたい情報を選んで緑マーカー(赤シートで隠す場合)を引いて行きましょう。
1単語につき、まだ覚えていない新しい情報を3つずつ程度マーカーを入れていくのがいいでしょう。
例えば、別の意味、派生語、同意語、反意語、などなど。
覚える手順は上で説明したものと同じで、覚えた後は、黒マジックで塗りつぶしていきましょう。
これを何周も繰り返して行けば、最終的には、全て塗りつぶした状態の単語帳が出来上がるのでそこまで終わればクリアです。
勉強するときに注意すること、勉強のコツ
それではこのレベルの人が気をつけることについて解説していきます。
注意してほしいのは4つです。
- 接尾辞を軽く勉強しておく
- 欲張りすぎない
- 覚えるものを減らす
- 単語帳だけで完璧になると思わない
接尾辞を軽く勉強しておく
派生語を覚えるときには、接尾辞を軽く勉強してから取り組むのがおすすめです。
接尾辞が入ることによって「名詞化」されたり「形容詞化」されたり「副詞化」されたりする単語はたくさんあります。
例えば、
initial(形容詞)最初の
initially(副詞)最初は
initiate(動詞)~を始める
のような感じで、接尾辞が分かっていれば最低限、何詞なのかわかることが多いので覚えておくとお得ですね。
こちらにまとめておきましたので、確認して覚えておくといいでしょう。
>>準備中。
接尾辞暗記も少し覚えておくだけで暗記量を減らすためのコツ。
出来るだけグルーピングして覚えていくことで暗記量を減らすことができるので、暗記が苦手な人ほど接尾辞は覚えてから勉強してください。
欲張りすぎない
各単語の赤字になっている意味を覚えたから、あとは他の意味と派生語と同意語反意語を全部覚えていくぞー!
とやる気を出すのはいいのですが、これも最初から完璧を目指してはいけません。
必ず1単語につき、3情報くらいまでに抑えておくようにしましょう。
完璧を目指してしまうと周回にかかる時間が長くなってしまい、結果として暗記の効率が悪くなってしまいます。
ちなみにどの3情報を覚えるかはてきとうで大丈夫です。
ここにも時間をかけないように。
てきとうに選んでサッサと始めるのが1番大事です。
覚えるものを減らす
単語帳に関しては、必要になればまた新しいものを買えばいいだけなので、覚えたものはマジックで塗りつぶして消していくのが大事です。
塗りつぶさないと、2周目などで
やっぱりこれまだ不安だからもう1回やっておこう
などと同じ情報を何度も覚え直そうとしたくなるもの。
これだと非効率なので、塗りつぶすのが大事です。
単語帳が真っ黒になっていくことに楽しみを感じ始めるくらいでちょうどいいと思っておきましょう。
単語帳だけで完璧になると思わない
元も子もないんですけど、単語帳を完璧に覚えた程度では文章を読めるようにはなりませんし、作文もリスニングももちろんできません。
受験生の中には
単語帳は完璧なんですけど、点数が全然上がらない
と悩んでいる方がいらっしゃいますが、塾講師から言わせれば、
そりゃ単語帳だけやってもダメだよね
と言ったところです。
単語帳に合わせて文法や英文解釈の勉強をしてようやく文章が読めるようになってきますし、そこから先はまだまだ勉強することがあります。
先は長いですが、のんびり頑張っていきましょう。
おすすめの単語帳5選
最後に教材について。
勉強法は2つのレベルに分けて紹介しましたが、このレベルに合わせて単語帳を2冊やる必要はありません。
無難な所で言うと、
- ターゲット1900
- システム英単語
- データベース4500
- DUO3.0
- 鉄壁
このあたりでしょうか。
ターゲット1900とシスタン、データベースが一番受験では利用されている印象です。
※学校採用されていることが多いからだと思いますが。。。
この辺りは正直「好み」で選んでしまって大丈夫です。
そのほか、速読英単語も有名なのですが、少し最近の大学受験のレベルと上手く合わない感じがしていて、受験業界ではもしかしたら利用者が若干減っているかもしれません。
悪い単語帳ではありません。
DUO3.0に関しても10年前はそれほどメジャーな感じはしなかったですけど、今ではかなりメジャーな単語帳になりました。これだけ大学受験用ではないですが、レベル感は同じ程度なので、これでもOKですね。
鉄壁もここ10年くらいで一気に利用者が増えた感じはします。割と新しい単語帳で、10数年前くらいに出て一気に利用者が増えていますね。
ちょっと分量が多いですが、今回紹介した方法で進めれば問題はないと思います。
まとめ
今回は単語帳を使った単語学習の方法をレベル別に2つ紹介しました。
まずはレベルの低いところから始めて、慣れてきたら、難しいほうにも挑戦していただければと思います。
それではまた、所長でした!