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英語リーディング教本のレベル・使い方、何時間かかる?ポレポレとの比較は?

ども、ぽこラボ所長です!

今回は「基本からわかる英語リーディング教本」(通称:リー教)について解説します!

この本は駿台予備校の薬袋善郎(みないよしろう)氏が執筆した本で、「英文の構造を理解すること」を徹底的に目指した本になります。

誠実に英文の構造を理解するための武器を授けることに取り組んだ本なので、2000年初版の本ですが、未だにその価値は十分にあると思います。

今回はそんなリーディング教本について、レベルや使い方、よく比較されるポレポレとの違いなどまで詳しく解説していきます!

この記事の内容は以下の通り。

  • 英語リーディング教本がどんな本か
  • 英語リーディング教本のレベル、おすすめできる人
  • ポレポレとの違い
  • 通読にどれくらい時間がかかるか
  • 英語リーディング教本の使い方徹底解説

英語リーディング教本がどんな本か

英語リーディング教本は2000年初版のいわゆる「英文解釈」の受験用参考書で、細やかな文法知識を元に、英文の構造を徹底的に解説しています。

本の性質上、文法用語がバンバン出て来ることは注意が必要かもしれません。

構成は他の英文解釈系の本と比べてかなり特徴的で、3部+アルファの構成になっています。

第1部は英文の構造を理解するための武器となるFoR(Frame of Reference=読解のための文法知識)を学ぶための解説パート。

第1部の途中途中で「第2部の該当箇所を読んでからまた1部の続きを読んでね」といった構成になっています。

そんな第2部は例文1つ1つに問題がずらっと並んだような問題演習のパート。

第1部で学ぶFoRが使えているか確認するための問題演習となっています。

問題演習を通して、徹底的に英文の構造を理解するために必要な文法知識を身につけていきます。

第3部は、第2部の問題パートの補足説明が詳しく書かれているパートです。

前から順に読んでいくことで、第2部に掲載されている38個の例題は計3回読むことになります。

(第1部の途中途中で1回ずつ、第2部で1回、第3部で1回。)

そして最後にFoRのまとめのような章がついています。

例文自体は簡単で短いものが多いので、難しい英文に時間をかけて取り組む本というよりは、あくまでも武器を手に入れることが目標になっている本ですね。

各所解説パートは少し特殊な用語を使っているので、「できるだけ用語は覚えたくない」という人には少し辛いかもしれません。

基本的な文法用語を使うのはもちろんのこと、以下のような用語が出てきます。

  • 述語動詞
  • 過去分詞形容詞用法
  • 裸の過去分詞 など

最初は取っつきにくいかもしれませんが、しっかり理解すれば、何のためにこういった用語を使っているのか、そのメリットを感じることができるはずです。

ページは全部で303ページの本です。

英語リーディング教本のレベル、おすすめできる人

英語リーディング教本のレベル

扱われている例文のレベルはそれほど高いわけではありません。

センター試験や共通テストのレベルだと思って良いでしょう。

本書の目標が「英文の構造を把握するための文法的知識を身につけること」なので、それができるようになるために十分なレベルまでしか例文は採用されていません。

とはいえ、採用されている例文の数やレベルの割には網羅度はかなり高く、丁寧に例文が選ばれていることが分かります。

もちろん、もっと難しい英文が出てくる大学入試や資格試験もあるのですが、それはそれで別の参考書で勉強したり、読解系の問題集などで補っていくのがおすすめです。

英語リーディング教本がおすすめな人

おすすめできる人は

  • 文法のインプットアウトプットが終わった人
  • 文法の細かい所をちゃんと説明しながら英語を教えて欲しい人

細かい構造の分析ができるようになるための武器を手に入れる参考書なので、英文法の基本をインプットしてアウトプットまで終わらせている人でないと、かなり通読に苦労するでしょう。

例えば「スタディサプリ」や、同じ著者の「基本文法から学ぶ英語リーディング教本」(黄リー教)などで文法を勉強し、「入門英文法問題精講」などでアウトプットすると良いですね。

読み始めは少しくどく感じる部分もあるかもしれませんが、その分説明は丁寧ですし、大事な内容は第2部の問題演習で繰り返し触れることでインプットもしやすいので、

説明が豊富な方が嬉しいという人はぜひ使ってみることがおすすめです。

ポレポレとの違い

少なめの例題数で英文解釈を1周させたい人は「ポレポレ」と比較する場合もあるかと思います。

ポレポレと英語リーディング教本を比べると以下のように比較できるでしょう。

ポレポレ

  • やや英文が難しめで、1例題の長さは中程度
  • 例題→解説というスタンダードな構成
  • スタンダードな説明

リー教

  • やや英文が易しめで、1例題の長さは短い
  • 上述のような少し特殊な構成
  • やや特徴的な語彙も使った説明

難易度としてはややポレポレの方が高いので、スタート段階で求められる学力はポレポレが高く、リー教の方が低いでしょう。

ポレポレは比較的スタンダードな構成になっているので、多くの人にとっては使いやすい構成になっていて、説明もスタンダードです。

リー教は上述の通りの特徴的な構成をしている分、同じ英文に自動的に何度も触れることができるようになっています。

解説パートではポレポレと比べるとやや特殊な語彙を使った説明をしていると感じる人もいるかもしれません。

通読にどれくらい時間がかかるか

塾講師の私が通読するのにかかった時間は14時間程度でした。

このレベルが丁度な人だと、この3〜4倍程度は時間がかかるはずなので、1周するだけでも42時間〜56時間程度は見積もっておくと良いでしょう。

英語リーディング教本の使い方徹底解説

最後に使い方についても徹底的に解説しておきます。

1周目と2周目以降では少しやり方が変わってくるかなと思うので、その辺りも丁寧にメモしておきますね。

1周目

  • 頭から本の指示通りに読み進める
  • 第2部は紙に書きながら演習する
  • 各所で出てきた知らない文法用語を文法書でその都度調べる
  • 各所で出てきた知らない単語を辞書でその都度調べる

2周目以降

  • 第2部の問題演習を完璧になるまでくり返す
  • 必要に応じて第1部と第3部の解説を部分的に読み返す

基本的には本の指示通りに読み進めるのでOKです。

ただし注意すべきことが3点あります。

第2部は必ず紙に書き出しながら演習しましょう。

頭の中だけで処理しようとすると、

「本当は自分もそう思ってた」
「おしいところまではいってた」(おしくもないのに)

などなど無意識に言い訳してしまうのが人間なので、紙に書き出してから解答を読むようにすると良いですね。

次に解説パートに出てくる文法用語です。

一部特殊な用語も出てきますが、基本的には一般的な文法用語しか出てきません。

少しでも自信のないものがあれば、文法書で調べるようにしましょう。

例えば、以下のような文法書を持っておくと良いでしょう。

さらに、各英文に出てきた知らない単語は辞書で調べるように。

文法書や辞書で調べるくせがついていないと、英文解釈以降の勉強でつまずくことが圧倒的に増えてくるので、英文解釈の勉強くらいまでには身につけておきたいくせです。

2周目以降は第2部を中心に学習するので良いでしょう。

途中途中、ちょっと自信のない文法項目が出てきたら、第1部や第3部の解説を読み返して、不安な部分は必ず解消するようにしてください。

第2部を完璧にできるようになることがリー教の最終目標なので、何周してでもその最終目標を目指しましょう。

早い人なら4周目から5周目程度で完璧に習得するはずです。

例文自体はかなり短いので、2周目以降は短い時間で周回可能。

とにかく数をこなして完璧にインプットしてください。

まとめ

今回は英語リーディング教本について解説しました!

丁寧な文法の解説を通して、英文の構造を正確に把握するための武器を与えてくれる本です。

しっかりやれば「辞書を持ってゆっくり読めば、ほとんどの英文は読める状態」になります。

それを目指してぜひ取り組んでみてください。

また、実は英語を教える教師・講師、あるいは将来英語を教える仕事をしたいと思っている生徒さんにもおすすめです。

教材作成をするために英文解釈本をいくつかみて回りましたが、個人的には、本書が1番勉強になりました。

ぜひ1度で良いので、読んでみてください。

それではまた、所長でした!