文法

to不定詞の全用法【名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法+α】

ども、ぽこラボ所長です!

今回はto不定詞について。

用法が3つあるのは知っているけど、それぞれ詳しく説明できるという人は少ないのではないでしょうか。

この記事では全ての用法を丁寧に解説し、さらに細かい補足までいくつか解説します。

この記事の内容は以下の通り。

  • to不定詞の名詞的用法
  • to不定詞の形容詞的用法
  • to不定詞の副詞的用法
  • to不定詞の補足

それぞれ細かく見ていきましょう!

to不定詞の名詞的用法

名詞的用法はto不定詞句が名詞と同じ働きをする用法のことです。

基本的には「~すること」と訳します。

文中では名詞と似た扱いになるので、文の要素としては「主語S」「目的語O」「補語C」の3種類になり得ます。

※前置詞の目的語になる例はほとんどありません。

それぞれの例を見ていきましょう!

主語になる例

主語にto不定詞がくる場合は、形式主語の形になるのが一般的。

例えば、

To get enough sleep is important.
十分な睡眠をとることが大切だ。

という形で表現するよりは、

It’s important to get enough sleep.
十分な睡眠をとることが大切だ。

の形で見かけるのが自然です。

ただし、2つのto不定詞を対比的に用いるときなどいくつかの例外ではto不定詞を名詞的用法の主語として文頭におくことがあります。

To live is difficult; to die is more difficult.
生きていくのは難しいが、死ぬのはさらに難しい。

目的語になる例

to不定詞の名詞的用法で目的語になるのは3パターンあり、それが次の通り。

  • 第3文型の目的語
  • 第4文型の直接目的語(2つ目のO)
  • 第5文型の目的語

5文型の基本として出てくるのもこの3つですので、分かりやすいかと思います。

まず第3文型の目的語のパターンは次のような例があります。

I hope to go to university.
私は大学に行くことを希望しています。

「hope」の目的語に「to go to university」というto不定詞の名詞的用法が入っていますね。

もともと歴史的にはto不定詞が名詞の前に方向を示す前置詞toがついたものです。

なので、何らかの意味で方向性を表すときに動詞の目的語になって「~したい、~しよう」という場合に好んで使われます。

ちなみに、文の形としては「SV to不定詞の名詞的用法」の形ですが、「SV to不定詞の副詞的用法」の可能性もあるので、その点は注意が必要です。

第4文型の場合は、基本的に「SVO to不定詞」の形で出てきます。

Bill promised me not to do it again.
ビルは私に二度とそんなことはしないと約束した。

meが間接目的語、not to do it againが直接目的語になっています。

ただし、第5文型の補語の所にto不定詞が使われるときも、「SVO to不定詞」の形になるので注意が必要です。

第4文型の2つ目のOの所に入ったto不定詞の名詞的用法を目的語と見るか、補語と見るかは難しいところではありますが、

基本的には「SVO to不定詞」のVを作る動詞が第4文型の動詞となる可能性があれば、第4文型の可能性が高いと思っても大丈夫です。

具体的な動詞としては、

advise, promise, teach, tell, warn, etc

のような例があります。

to不定詞の名詞的用法が第5文型の目的語になる場合は形式目的語になるのが一般的です。

I found it easy to book a hotel online.
私はインターネットでホテルを予約することが簡単だと分かった。

itが形式目的語、真の目的語がto不定詞となって後に置かれています。

補語になる例

つづいてはto不定詞の名詞的用法が補語になる例です。

5文型の分類の中で補語が出てくるのは次の2つ。

  • 第2文型の補語
  • 第5文型の補語

それぞれの場合を見ていきます。

まず第2文型の補語の場合は次のような例があります。

Her dream is to be a singer.
彼女の夢は歌手になることだ。

このパターンはSに特徴があることが多く、例えば

aim, idea, intention, job, purpose, proposal, plan, ambition, desire, hope, wish, etc

など目的や希望を表すものが多いです。

to不定詞はそもそも未来志向が強いので、未来のことと結びつきやすい名詞とセットで使われやすくなっています。

第5文型の補語となる例が次の通り。

The police forced John to talk.
警察はジョンに話すように強制した。

第5文型の補語に名詞的用法のto不定詞が入る場合には、Oとto不定詞の間に、主語述語の関係があるのが特徴です。

この場合だと、「ジョン(O)が話す(to不定詞)」という関係になっていますね。

ちなみに第5文型の補語の位置にto不定詞がくる場合、そのto不定詞句を名詞的用法と考えるのか、形容詞的用法と考えるのか、微妙なこともありますが、それを考えてもあまり旨味はありません。

細かいことを言えば、学校で第5文型と習っている「SVO to不定詞」のうちのいくつかは、第3文型だったり、第4文型だったりしますが、これもそれほど考えすぎても旨味はありません。

詳しくは以下のぶ厚い文法書に記述があるので、興味があればご覧ください。

実際のところ、「SVO to不定詞」の形を見たら、「OがdoするようにVする」と訳せばほとんど成立します。

名詞と同格になる例

やや発展的な内容ですが「名詞と同格」になる例もあるので、参考までに取り上げておきます。

My daughter had just announced her intention to be a nurse.
娘が、看護師になるつもりであることを打ち明けたところだった。

「to be a nurse(看護師になる)」という「intention(意図)」なので、同格というわけです。

この例を見ると、to不定詞句が名詞を後ろから修飾しているので、形容詞的用法と考えても構いません。

※「Vision Quest Ultimate」では形容詞的用法として紹介。「現代英文法講義」では名詞的用法として紹介。

この場合も、あまり形容詞的用法なのか名詞的用法なのか深入りして考えることにあまりメリットはありません。

to不定詞の形容詞的用法

続いては形容詞的用法です。

形容詞の用法は3つあり、それが次の通りです。

  • 名詞の後置修飾
  • 疑問詞+to不定詞で名詞句
  • 関係副詞節

名詞の後置修飾が、文法の勉強をする際には最もメジャーに扱われるものではありますが、和訳を考える際には、後の2つもその延長線上で考えられます。

訳すときには「~すべき名詞」「~する名詞」などとするのが基本です。

それぞれ例を見ていきましょう。

名詞の後置修飾

to不定詞の形容詞的用法が、名詞の修飾の用法になる場合、以下の2パターンの可能性があります。

  • 修飾する名詞がto不定詞の主語になる場合
  • 修飾する名詞がto不定詞の目的語になる場合

まず、修飾する名詞がto不定詞の主語になる場合は次のような例です。

Luckily, he had friends to help him.
幸運なことに、彼には助けてくれる友人がいた。

「friends」が「to help」の主語になっていて、この修飾関係には主語述語の関係が見られます。

次に以下の例文を見てみましょう。

I have a lot of things to do today.
今日、私にはするべきことがたくさんある。

この場合は、「to do」の目的語が「a lot of things」になっています。

ここには述語と目的語の関係が見られますね。

また、to不定詞句の形容詞句に含まれる前置詞の目的語になる場合もあります。

She is not a person to rely on.
彼女は信頼できる人ではない。

この場合は、前置詞「on」の目的語が「a person」になっています。

疑問詞+to不定詞で名詞句

「疑問詞+to不定詞」の全体で名詞句を作ることもあります。

疑問詞といってもこの場合は疑問代名詞という名詞と考えると、(疑問代)名詞にto不定詞句が修飾して1つの名詞句になっていると考えることができます。

I don’t know what to do.
私は何をすべきか分からない。

他にも、

which to do(どちらをすべきか)、how to do(どうやってすべきか)

などがあります。

関係副詞節相当

発展的にはなりますが、関係副詞節に相当するような不定詞句を作る場合もあります。

It is time to take a critical look at mass media.
マスコミを批評眼で見るべき時だ。

to不定詞句がtimeやwayなどの特定の名詞に係る場合は、関係副詞節の書き換えのような意味を持ちます。

この例だと、

It is time when you should take a critical look at mass media.

などの関係副詞節を使った表現と互いに書き換えることができます。

to不定詞の副詞的用法

次に副詞的用法について。

副詞は動詞、形容詞、副詞、文全体に係るのが一般的です。

to不定詞の副詞的用法も、副詞と同じように動詞、形容詞、副詞、文全体に係ります。

副詞的用法を理解する際には、形容詞と副詞に係る場合をまとめて、次の3つに分けて考えるといいでしょう。

  • 動詞修飾
  • 形容詞・副詞修飾
  • 文修飾(独立不定詞)

副詞的用法は、to不定詞の用法によって、大きく訳し方が変わってくるので、それぞれの用法の訳し方を覚えていくしかありません。

動詞修飾

動詞を修飾するパターンはかなり多く、訳し方にも注意が必要です。

以下の6パターンがあります。

  • 目的
  • 感情の原因
  • 判断の根拠
  • 結果
  • 条件
  • 方向

それぞれ見ていきます。

目的

まず「目的」を表す例は次のようなもの。

I got up early to catch the 6:30 train.
私は6時30分の列車に乗るために早く起きた。

目的の意味を表現するto不定詞の副詞的用法は「~するために…する」と訳します。

中学校でも習う例なのでそれほど難しくはないと思います。

目的を表すto不定詞の副詞的用法は「to do」の形以外にも、「in order to不定詞」や「so as to不定詞」の形がありますが、どちらも同じ意味になります。

感情の原因

続いては、「感情の原因」を表す例です。

I’m glad to see you.
私はあなたに会えてうれしいです。

「am glad」の部分にto不定詞句の「to see you」がかかって、嬉しいという感情の原因を表現しています。

基本の形は「be 感情の形容詞 to不定詞」で、「~して…(感情)」と訳します。

that節と書き換えることもできて、

I’m glad that I see you.

とすれば、上の例文と同じ意味になります。

判断の根拠

続いては、「判断の根拠」を表すto不定詞です。

He must be a genius to be able to do all those things.
あれだけたくさんのことができるとは、彼はきっと天才だろう。

「to be able to do all those things」というto不定詞句が、彼が「a genius」であることを判断する根拠になっています。

このタイプのときは「~なんて、…だ」「~とは…だ」と訳し、「~」の部分がto不定詞の副詞的用法に対応します。

結果

次は結果の意味を表す用法です。

He woke up to find himself in the hospital.
彼は目を覚ますと、自分が病院にいることに気が付いた。

「SがVする結果としてto不定詞する」のような日本語になります。

結果を表す用法は予想外の出来事が起こったことを示すことが多いですね。

目的の用法と結果の用法は表裏一体で、主語の意図していたことを表現するときには目的、主語の意図していなかったことを表現するときには結果となります。

条件

次は条件の用法です。

あまりto不定詞の副詞的用法の範囲では出ず、仮定法の章などで出てくることも多いのですが例えば次のような例があります。

To hear him speak English, you would think he was an American.
彼が英語を話すのを聞けば、あなたは彼をアメリカ人と思うだろう。

実際にこの例でも仮定法のwouldが入っています。

to不定詞の部分が条件や仮定の「~すれば」の意味になる用法です。

ifを使った仮定法で上の文を書き換えると以下のような文章になります。

If you heard him speak English, you would think he was an American.

方向

よく見かけるけど、to不定詞の副詞的用法として扱うことが少ない用法が方向の用法です。

to不定詞が「~する方向へ」という意味になります。

In time I came to love her.
私はやがて彼女を愛するようになった。

基本的には動詞とセットの「come to do」 で「~するようになる」などと覚えていることが多いと思いますが、一応これもto不定詞で、「~する方向へ来る」みたいな所から「~するようになる」という意味になります。

形容詞・副詞修飾

動詞修飾のパターンが終わったので、次は形容詞・副詞を修飾するパターンです。

to不定詞の副詞的用法の形容詞、副詞の修飾は次のようなものがあります。

  • 範囲指定
  • enough to 不定詞(程度)
  • too … to 不定詞(程度)
  • so … as to 不定詞(程度)

範囲指定

あまりto不定詞の章で習うことはないかもしれませんが、「~する点において」という意味の範囲指定の用法があります。

This theory is difficult to understand.
この理論は理解しにくい。

この場合だと、「理解するという点において、難しい」のような意味になっています。

enough to 不定詞

enoughの用法も含めて3つはto不定詞の副詞的用法の中で、形容詞や副詞を修飾し、「程度」を表す用法になっています。

enoughはto不定詞とは別で暗記している人も多いと思いますが、enoughが形容詞や副詞に係り、そのenoughに対してto不定詞が係る形になるので、to不定詞はenoughに係る副詞的用法です。

I am hungry enough to eat a horse.
おなかがすいて馬1頭でも食べられそうだ。

「hungry(おなかがすいている)」に対して「enough(十分に)」が係り、さらにその「enough」に「to eat a horse(馬が食べられそうなくらい)」という意味で係っていきます。

to不定詞が「どれくらい(程度)enough」なのかを表していますよね。

too … to 不定詞

次は「too-to 構文」などと呼ばれるものです。

これも構造としては、enoughの構文と同じです。

too が形容詞や副詞に係る副詞、そのtooに対してto不定詞が係っていきます。

Life is too valuable to waste.
人生はあまりにも貴重で、無駄に費やしてはいけない。

valuable(貴重な)にtooが係って「貴重すぎる」、そのtooに対してto wasteが係って「無駄にするには貴重すぎる」という意味になります。

これもto不定詞が「どれくらい(程度)too」なのかを表現しています。

so … as to 不定詞

これも構造は同じです。

I’m not so foolish as to believe his story.
私は彼の話を信じるほど愚かではない。

foolish(愚かな)に対してsoが係ります。

soは、「この後どれくらいfoolishなのか説明するasやthatが来ますよー」というマーカーです。

そのsoに対してas to believe(信じるくらいに)が係っていきます。

文修飾(独立不定詞)

副詞的用法の最後は文修飾の独立不定詞です。

文全体を修飾する副詞的用法のto不定詞句は、定型句になっているものが多いので、1つ1つ個別に覚える必要があります。

例えば、

To tell the truth, I woke up late this morning.
実を言うと、今朝は寝坊したのです。

to tell the truthの部分が「実を言うと」という意味を表す副詞的用法になっていて、カンマの後の文章全体に係っています。

このほかにもいくつか例を挙げると

  • to make matters worse(さらに悪いことには)
  • to be brief(簡潔に言うと)
  • to begin with(まず第一に)

などがあります。

他にも色々あるので、ぜひ文法書でチェックしてみてください。

to不定詞の補足

ここまででto不定詞の基本用法は全て押さえられましたが、いくつかおまけ的に補足をしておきます。

to不定詞でも原形不定詞でもOKなもの

to不定詞も使えるし、原形不定詞も使える状況がいくつかあります。

例えば、be動詞の補語の場合。

All the user has to do is (to) push the video button on the phone.
利用者は、ただ電話機についているビデオボタンを押しさえすればよいのです。

ただし、「be to不定詞」で助動詞的な意味を持つ場合とは区別するようにしてください。

ここで紹介したパターンは、多くの場合、be動詞の主語の部分に「do」が含まれています。

次にhelpやknowの目的格補語(第5文型の補語)の場合もto不定詞、原形不定詞の両方が用いられます。

The UN helps refugees (to) find homes in which they will be safe.
国連は難民が安全でいられる住みかを見つける手助けをする。

目的語が長いとtoを入れる場合が多いらしいです。

また、toを省く場合の方がやや口語的な感じの表現になります。

代不定詞

to不定詞のtoの部分だけ残す場合もあります。

これを代不定詞と言います。

例えば、

Please come with us if you’d like to.
お望みでしたら、どうぞ私たちと一緒に行きましょう。

のような感じです。

不定詞のtoの後に、前に出てきたものと同じ動詞(句)が入る場合、くり返しを避けるためにtoだけ残して、動詞以下を省略することがあるのを覚えておくといいでしょう。

まとめ

今回はto不定詞の用法について、徹底解説しました。

基本となる3つの用法については、それぞれの例文も確認しつつ、全ての用法の詳細まで自分の言葉で説明できるようになっておくのをおすすめします。

ぜひ覚えていってください!

それではまた、所長でした!