書籍紹介

超英文解釈マニュアルのレベル・使い方、基本はここだ!との違いは?

ども、ぽこラボ所長です!

今回は、かんべやすひろ著の超英文解釈マニュアルについて解説します。

本書は97年の初版以降、少なくとも私が手元に持っている本で25刷まで増刷されている本になります。

徹底的に英語の語順通りに読むことを目指した本で、難しい所は思い切ってカットしていたり、いかにも「予備校の先生」っぽい解説になっていたりするので、比較的取っつきやすい本ですね。

そんな超英文解釈マニュアルについて、どんなレベルの参考書なのか、どんな人におすすめなのか、またおすすめの使い方まで徹底的に解説するので、ぜひ最後まで読んでみてください!

この記事の内容は以下の通り。

  • 超英文解釈マニュアルがどんな本か
  • 超英文解釈マニュアルのレベル、おすすめできる人
  • 基本はここだ!との違い
  • 通読にどれくらい時間がかかるか
  • 超英文解釈マニュアルの使い方徹底解説

超英文解釈マニュアルがどんな本か

超英文解釈マニュアルは、元東進講師のかんべやすひろさんが執筆した本で、その名の通り英文解釈の方法を解説しています。

「マニュアル」の目指すところは英文を前から語順通りに読むこと。

英文の最初に来るのはこれ、次に来るのはこれ、といった内容が「かんべ式」のルールとして解説されていきます。

合計2冊出版されていて、1冊目では「文の先頭になにがくるのか」「Sの直後に何がくるのか」、2冊目では「Vのかたまり」「Vの直後に何がくるのか」をメインに扱っています。

ページ数はそれぞれ199ページと206ページになっています。

本の全体的な構成は、短い例文を元にかんべ式のルールを解説し、その後、ルール通りに読むための簡単な例文がいくつか続く構成になっています。

それぞれの例文についている和訳に特徴があります。

あくまでも前から読むことを目指すための本なので、前から適当な英語のかたまりを取ってきて、それに対応する和訳をあてる形になっているのが以下の写真から分かると思います。

また、いかにも予備校の先生といった語り口調で書かれている本なので、その点は使用者を選ぶかもしれません。

(個人的には学校英語批判がちょっと強めかなと思いましたが、それが原因で通読を諦めるほどではありません。)

そして、あくまでも簡単な文章を確実に前から読めるようになることを目標としているため、網羅度はそれほど高くありません。

特に挿入とか、倒置のような英文解釈の参考書の後半の方に出てきやすいものはざっくりカットしている印象です。

とはいえ本書の目的を考えると、敢えて難しい内容をカットするのは超妥当な判断で、むしろ好感を持てました。

超英文解釈マニュアルのレベル、おすすめできる人

次にどのくらいのレベルなのか、どんな人におすすめなのか解説していきます。

超英文解釈マニュアルのレベル

扱っている例文のレベルは高くなく、大学受験生なら全員スラスラ読めるようになってほしいレベルです。

共通テストやセンター試験で扱われるような例文や、もっと易しい例文しか載っていませんし、それぞれの例文の長さもかなり短めです。

ただし、さすがに文法知識が曖昧な状態で読み始めると少し苦労するかもしれません。

というのも、解説パートには文法用語がバンバン出てくるので、最低限文法知識は吸収した状態で読むのがいいでしょう。

文法知識に不安がある人は同じ著者の「超英文法マニュアル」などで学習するのもおすすめですし、「スタディサプリ」などの映像授業で勉強してもいいですね。


超英文解釈マニュアルがおすすめできる人

超英文解釈マニュアルは上述の通り、文法用語の知識がスタート段階で必要となるので、それを踏まえて以下のような方におすすめです。

  • 文法だけはひと通り学習し終えた人
  • 文法はやったけど、文章を前から読むのに慣れない人

文法知識が必要とはいえ、物凄く難しいことまで分かっている必要はないので、例えば「スタディサプリ」や「超英文法マニュアル」などで基本知識をインプットして、「入門英文法問題精講」などで簡単な問題をひと通り解き終えている状態であればそれで十分です。

この文法学習自体は大学受験を考えている人であれば、必ず通る道なので、始めるタイミングさえ間違えなければ超英文解釈マニュアルが使えない人はいません。

また、英文解釈をやらずに長文読解を始めてみたけど、どうにも前から英語を語順通りに読むのが苦手という人もいるはず。

そういった方には、一度立ち止まって本書で英文解釈の勉強を挟んでみるのがおすすめです。

前から読むときにどういった意識で文章にあたっているのか何となく感覚を掴めるようになるので、その後長文読解の勉強で訓練をすると、楽に前から語順通りに読めるように徐々になっていくはずです。

英文読解入門基本はここだ!との違い

西きょうじ著の「英文読解入門基本はここだ!」がレベル的には近いかなと思います。

「基本はここだ!」の方が他の英文解釈の参考書でよく見る構成に近い構成になっていて、文法が少し弱い人でも勉強しやすい構成になっています。

一方で超英文解釈マニュアルはあくまでも、前から語順通りに読むことが目標のため、本の構成としては「英文で頭の方に出やすいものから順に」解説される形になっています。

その分、難易度の順に解説が並んでいないので、多少事前に文法知識のインプットが必要になります。

2冊を比べると、

基本はここだ!は「一般的に習う順」に構成されていて「文法知識をインプットしつつ構文をしっかり取れるようになること」を目標としているのに対して、

超英文解釈マニュアルは「英語の語順通り」に構成されていて、「ある程度の文法知識を前提に語順通りに英文を読めるようになること」を目標としている本となります。

それぞれ読み終えたときの到達点には、それほど大きな差はないかなと思います。

通読にどれくらい時間がかかるか

塾講師として教材を作る過程で、超英文解釈マニュアルを実際に通読してみました。

かかった時間は1冊あたり4時間くらい、2冊で8時間程度でした。(ちなみに私の専門は物理でゴリゴリの理系です。)

この時間はあくまでも1回も詰まることなく(単語などでも困ることなく)読める人が読んだ場合の所要時間なので、一般的にもっと時間がかかるものと思っておきましょう。

この参考書で丁度学べるものが多いレベルの人だと、この3倍~4倍くらいの時間はかかってもおかしくはないかなと。

2冊通しで勉強するのであれば、1周だけで24時間~32時間くらいを見積もっておくのがおすすめです。

他の多くの参考書と比べれば、分量自体はそれほど多くないと言えますね。

超英文解釈マニュアルの使い方徹底解説

最後に使い方について、簡単に触れておきます。

1周目と2周目以降で少し使い方を変えるといいかなと思います。

1周目

  • 前から順に通読する
  • 英文中に分からない単語が出てきたら辞書で調べる&覚える
  • 解説中に分からない文法用語が出てきたら文法書で調べる
  • 直読を意識して英文の音読を3回以上くり返す

2周目以降

  • 英文だけを見ながら、前から訳せるか構造と訳を考える
  • 紙に訳を書き出す
  • 解説を全て読む
  • 英文中に分からない単語が出てきたら辞書で調べる&覚える
  • 解説中に分からない文法用語が出てきたら文法書で調べる
  • 直読を意識して英文の音読を3回以上くり返す

1周目は和訳を作ることは意識せずに、前から順に通読して解説の内容をしっかり理解するのをメインにするといいでしょう。

その過程で分からない単語が出てきたら辞書で調べましょう。

本書の中にも語彙の意味を書いてくれている所はありますが、それで納得せずに辞書を調べる癖をつけて、さらにそれを覚える所までできるといいですね。

覚えるのはその場限りの短期記憶でもかまいません。

少なくとも一旦その場限りでも覚える癖をつけましょう。

またこのレベルの参考書を使って勉強している人は、文法用語もまだ完璧に頭に入っていない人の方が多数派だと思います。

文法用語はこの後どの参考書をするにしても、必ず解説パートに出てくるので、早い段階で文法用語を頭に入れておくのがおすすめです。

こちらも文法書を引いて調べる癖をつけておきましょう。

文法書を持っていない人は、例えばこちらの文法書など1冊は持っておくといいですね。

最後に音読です。

語順通りに構造と意味が取れることを目指す参考書なので、音読するときにも、語順通りに構造と意味を取ることを意識しながらするようにしてください。

2周目以降に関しては、英文だけを見て、構造と訳が頭から順に思い出せるかを意識して問題集的に使いましょう。

できるだけ訳は紙に書き出した方がいいですね。

復習の方法は1周目と同じです。

最低でも2周、できれば3周してこのレベルの内容は全てインプット出来ている状態を目指してください。

まとめ

今回は超英文解釈マニュアルについて解説しました!

英文を語順通りに読むことを目指した、大胆な構成・解説の参考書です。

本書で勉強すれば、少なくとも英文の構造で困ることは随分減るはずですし、(語彙の勉強は必要ですが、、、)

レベル的には英語の勉強をしていれば必ず全員通るべきレベルなので、ぜひこちらの参考書で練習してみてはいかがでしょうか。

それではまた、所長でした!