ども、ぽこラボ所長です!
今回はノートまとめについて。
小学校や中学校でテスト前に宿題として、ノートまとめが出されていた延長で、暗記と言えばノートまとめと思っている人も多いのではないでしょうか。
ですが、長年の塾講師としての経験上、ノートまとめほど、コスパの悪い勉強法はありません。
もっと効率的な暗記方法はいくつでもあるので、そちらを紹介していこうと思います!
この記事の内容は以下の通り。
- ノートまとめの圧倒的デメリット
- ノートまとめの代用としておすすめの勉強法
目次
ノートまとめの圧倒的デメリット
ノートまとめほどコスパの悪い勉強法はない、と冒頭で書きましたが、
そうは言っても、どこがダメなのかわからない
というあなたのためにまずはデメリットを解説しておきます。
ノートまとめのデメリットは以下の通り。
- 覚える時間を取らないまま満足しがち
- 分かる内容だけピックアップしがち
順に解説します。
覚える時間を取らないまま満足しがち
ノートまとめって結構時間がかかりますよね。
特にキレイに何色も使ってノートを見やすくまとめている人は要注意です。
時間がかかる分、勉強時間的な意味で満足感を得てしまいがちです。
ですが、本当に大事なのはどれくらい時間をかけたか、ではなくて、どれくらい覚えたか。
勉強に使った「時間」だけで満足してはいけません。
塾講師視点で言うと、最低でもノートまとめに使った時間と同程度は暗記に使わないと元を取れないかなと思っていますが、
多くの人はそこまで暗記に時間を使いませんし、わざわざまとめた内容を暗記するだけならそこまで時間が必要ないことも多いんですね。
ノートまとめはなかなか元を取るのが難しい勉強法だと思っておくといいでしょう。
分かる内容だけピックアップしがち
もっとヤバいのは「分かる内容」だけをまとめてしまいがちだということ。
教科書や参考書に書いてあることは「全部大事」なのにも関わらず、ノートまとめをするときには、必ず内容を引き算して、自分が大事と思った部分だけまとめているはず。
大事なのでもう1度言いますが、書いてあることは「全部大事」です。
わざわざあなたの学力に合わせて教科書や参考書の内容を減らしてしまっては、成長量が小さくなってしまいますよね。
本当に勉強が出来る人は、「大事そうな所」とか「理解できた所」ではなく、「理解できなかった所」をまとめて、後でまとめた部分を調べています。
ノートの使い方が全然違いますよねw
こういった意味でノートまとめは高い学力の人向きの勉強法で、多くの人にとっては難しすぎるんです。
※最低でも「文章を要約するのは得意」と自信を持って言えるレベルの人向きです。
「勉強が得意」と自信を持って言えないのであれば、絶対に教科書や参考書の内容を引き算してノートにまとめないようにしましょう。
ちなみに教科書や参考書は、本来もっと書きたい内容があるのに減らして減らして書きあげているモノですから、そこからさらに減らす意味はありません。
ノートまとめの代用としておすすめの勉強法
実際の授業で、ここまでの内容を説明すると
じゃあノートまとめ以外の勉強法を教えてよ!
という風に生徒さんから言われますから、ノートまとめの代用案をいくつか提案しておきますね!
ここでは英単語や英文法を意識して、ノートまとめの代用案を書き出しますが、それ以外の勉強でも似たような方法を使って効率的な勉強を出来るはずです。
最初はいくつか試してみて、慣れてきたら自分なりにアレンジして他の内容にも応用してみてください。
代用案は以下の通り。
- 付箋を貼って覚える&覚えたら外す
- 写真を撮って覚える&覚えたら削除する
- コピペしてメモに貼って覚える&覚えたら削除する
- 履歴機能を使って覚える&覚えたら削除する
- 2冊教材を用意して覚えたものをマジックで塗りつぶす
それぞれ簡単に説明しますので、試してみて自分に合うものを選んでもらえればと思います。
付箋を貼って覚える&覚えたら外す
付箋を使った勉強は割と定番だと思います。
単語帳なんかが付箋だらけになっている受験生をときどき見かけますが、どちらかと言うと大事なのは付箋外すこと。
付箋を貼って満足していては、ノートまとめをするのとやっていることは変わりません。
覚える時間を確実にとって、付箋を外していきましょう。
覚えたものは覚えるべきリストから消していって、1周にかかる時間を減らすことで、回転率が上がります。
結果的に苦手なものに使う時間が増えるので、暗記の効率がグッと上がります。
写真を撮って覚える&覚えたら削除する
ノートにも書かず、付箋も使わずに写真だけで済ませる方法もあります。
フォルダの整理は少しした方がいいかもしれませんが、こちらも覚えたいものをまるまる写真で撮っては覚えていくやり方です。
覚えたら削除して回転率を上げるのも同じ。
このやり方だとスマホを持ってさえいれば、暗記物だけはいつでもできるメリットがあります。
参考書や教科書は持っていない時でもスマホは持っていることが多いのではないでしょうか。
その分、スマホ内のSNSやゲームなどの誘惑には常にさらされるので、その点は注意した方がいいですね。
コピペしてメモに貼って覚える&覚えたら削除する
こちらもスマホを使うパターン。
写真だとシャッター音が気になることもありますよね。
図書館や静かなカフェで勉強しているときには写真機能は使いにくいもの。
スマホで調べたものをスマホのメモに貯めていくという方法を使うのもおすすめです。
履歴機能を使って覚える&覚えたら削除する
電子辞書やスマホなどであれば、履歴機能を使うこともできます。
調べたものは基本的に覚えるべきものですから、時間を取って履歴を辿って暗記していく。暗記したら履歴を削除する、という流れですね。
これもやはり削除するのが大事です。
2冊教材を用意して覚えたものをマジックで塗りつぶす
教材をまるまる全てを覚えたいときには、2冊用意してマジックで塗りつぶしていく用を作るのもおすすめです。
特に単語帳などはこのやり方が1番おすすめではあります。
結局全部覚えなければならないので、あればノートにわざわざ写さずにそのまま教材を使って覚えるのが1番速いですよね。
大事なのは覚えたものを消して回転率を上げること
どの方法にも共通なのは、覚えたものを消していくこと。
そして回転率を上げることです。
ノートまとめをすると、
せっかくノートにまとめたから、消すのはもったいない
という感覚も出てきますよね。
もっとコストを下げて気軽に消せるようにしておくと、回転率を上げて効率的に学習できるようになります。
まとめ
今回はノートまとめよりも効率的な勉強法をお伝えしました!
いくつか試してみたうえで自分に合ったものを選んで勉強してみてください!
それではまた、所長でした!