ども、ぽこラボ所長です!
今回は「再帰動詞」について解説します。
再帰代名詞というものは聞いたことがありますか?
myselfとかyourselfのような代名詞の形を再帰代名詞というのですが、これを目的語に取る形で頻繁に使う動詞を再帰動詞と言います。
この再帰動詞について詳しく解説するので、ぜひしっかり理解していってください。
この記事の内容は以下の通り。
- 再帰動詞とは?
- 常に目的語としてoneselfを必要とするもの
- 本来は再帰動詞だが、oneselfを省略できるもの
- 自動詞用法がないためにoneselfを使って自動詞の意味を表すもの
目次
再帰動詞とは?
改めて再帰動詞とは、主語の動作が主語自身に向けられる動詞で、oneself(再帰代名詞)が目的語になっても「自分自身に」「自分自身を」という風には訳さない動詞のことを指します。
以下でいくつか例を出していくので、その例をしっかり覚えておくのがいいでしょう。
常に目的語としてoneselfを必要とするもの(ほぼ熟語)
まずは、常に目的語としてoneselfを必要とするものの例が以下の通り。
absent oneself from「〜に欠席する」
avail oneself of「〜を利用する」
pride oneself on「〜を自慢する」
次のように利用します。
I availed myself of every opportunity to learn English.
私は英語を学ぶあらゆる機会を利用してきた。
このタイプの再帰動詞に関しては、V + oneself (+前置詞など)までを1つのセットとして、熟語として覚えておいた方がミスをせずに済むはずです。
本来は再帰動詞だが、oneselfを省略できるもの
続いては、本来は上述の再帰動詞と同じようにoneselfまでセットで使うのが正しいんですけど、目的語のoneselfを省略して自動詞として利用してもいい動詞です。
例としては以下のようなものがあります。
adjust (oneself) to「〜に適応する」
behave (oneself)「行儀よくする」
dress (oneself)「服を着る」
hide (oneself)「隠れる」
identify (oneself) with「〜と共鳴する」
これらは目的語にoneselfを入れて他動詞として利用してもいいですし、oneselfをカットして自動詞として利用しても構いません。
例文としては、
If you behave (yourself), I’ll let you stay up to watch the movie.
行儀よくしているなら、遅くまで起きて映画を見ていていいよ。
のようなものがあって、これもoneselfがあろうとなかろうと同じ意味になります。
自動詞用法がないために自動詞的な意味を表すのにoneselfを目的語とするもの
最後が、他動詞の意味の動詞しかないために自動詞的な意味を表すのに、仕方なく再帰代名詞のoneselfを使わざるを得ない動詞をピックアップします。
それが次の通りです。
content oneself「満足する」
enjoy oneself「楽しく過ごす」
excuse oneself「一言断って中座する」
present oneself「出頭する」
occupy oneself「従事する」
devote oneself「身をささげる」
ここで紹介した動詞を単体で日本語にすると「SがOを~させる」という風に訳すのが一般的です。
それに対応する自動詞がないので、「~させる」の意味の他動詞にoneselfをセットで使って、
「Sが(自分自身)を~させる」→「Sが~する」
のように自動詞的な意味に使っています。
I enjoyed myself playing in the ball game.
私は野球の試合に参加して楽しんだ。
※ball game はアメリカでは野球を指します。
これらの動詞は最初に紹介したほぼ熟語として扱うパターンとは違って、普通に主語以外の目的語を取って他動詞として使うパターンも頻出します。
注意:自分でする能力について言う場合
最後に少しだけ補足しておきます。
次のようなV+oneselfのセットは「自分でする能力」について言う場合に用いることが多い。
wash oneself「体を洗う」
dress oneself「服を着る」
shave oneself「ひげをそる」
例えば、次の例文のように使います。
Can you wash yourself in the bath if someone helps you in and out?
だれかが出入りを手伝えば、風呂で自分で身体を洗うことができますか。
まとめ
今回は再帰動詞をまとめました。
再帰動詞には以下の3つのパターンがあります。
- ほぼ熟語で覚えるべきもの
- oneselfを省略して自動詞としても使うもの
- 他の目的語も取るけど、oneselfを目的語にして自動詞的に扱うもの
ぜひここで覚えておきましょう。
それではまた、所長でした!