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新しいことを始めるとき、初めの一歩が重い理由【プロスペクト理論】

ども、所長です!

今回はこんな質問から始めたいと思います。

あなたは50万円分の株をタダで手に入れました。その50万円の株は1か月後には50%の確率で100万円に、50%の確率でゼロ円になります。あなたなら今、売ってしまいますか?それとも1か月持ち続けますか?

この質問をもとに新しいことを始めるときに感じる最初のハードルの高さについて解説したいと思います。

本記事のテーマ

①プロスペクト理論とは?②新しいことを始めるのが難しい理由

記事の信頼性

信頼できる記事であることを保障するために参考URLと参考図書を載せておきます。

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執筆者のプロフィール

私は個別指導を約10年続けている塾講師です。
主に中学生、高校生、浪人生の受験指導を行っておりまして、地域の偏差値40台の公立高校受験も、東工大や一橋大などの難関大受験も担当しております。

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プロスペクト理論とは?

冒頭の質問をもう一回

さて、先ほどの質問に戻りましょう。

50万円の株券をタダで手に入れました。

その段階であなたの利益は50万です。

1か月待てばその利益が倍になるかもしれないですし、

はたまたゼロになるかもしれません。確率は半々です。

あなたが取れる行動は2つ。

ここで、50万円の利益を確定させて売り払ってしまうか

はたまた50万円がゼロになるリスクを取ってでも

利益が倍になるのを信じて1か月待つのか

どちらを選ぶか考えたら、次に進んでください。

期待値は同じ

先ほどの質問はどちらを選んでも確率的には同じことです。

期待値の計算ができれば、それがわかるのですが、わからない方はそのまま続きを読んでください。

さて、では実際にはどちらを選ぶ方が多いと思いますか?

現実には1か月待たずして、売り払ってしまう方が多いというのがプロスペクト理論という行動経済学の示した理論の言う所です。

プロスペクト理論がどういうものか簡単な部分だけ解説しますね。

同じだけの利益と同じだけの損だったら損の方が大きく感じる

こちらのグラフをご覧ください。

参考図書の「図解でわかる ランダムウォーク&行動ファイナンス理論のすべて」から図を引用しました。

横軸は利益と損失を表しています。

右に行くほど利益は大きく、左に行くほど損失が大きいです。

縦軸は心の満足度を表します。

上に行くほど満足していて、下に行くほど苦痛に感じます。

最初の質問に戻って、50万円の利益を持っている状態をこのグラフの真ん中にいる状態だとしましょう。

そこから50万円分の得をして、このグラフの右に行ったときと、

そこから50万円分の損をして、このグラフの左に行ったときを比べてみましょう。

右に行ったときの上り幅よりも左に行ったときの下がり幅が大きいのがわかりますか?

要するに同じだけ得をして得る満足度よりも、同じだけ損をして得る苦痛の方が人間は大きいわけです。

ということは、損する確率と得をする確率が全く同じで、そして損得の値段も同じなら、損をしたくない!っていう気持ちの方が強く働くということですね。

ちょっと難しい説明になってしまっていますかね?

一番簡単に言うと、

人間は得するよりも損から逃げたい

これだけ分かれば大丈夫です。(笑)

新しいことを始めるのが難しい理由

新しいことには時間とお金を投資する

新しいことを始めようと思ったら、普通、時間かお金か、もしくは両方を投資しなければなりません。

先ほどの質問で言うと、

もともと持っているのが、株券ではなく「ご自身の時間とお金」だった場合を考えればいいわけです。

同じだけの得と同じだけの損しか想定できないのであれば、

人は新しいことにチャレンジする可能性は低くなってしまいます。

なぜなら人は得をするより損から逃げたいですからね。

そして、得できるか、それとも損するかという判断が合理的で速い人ほど、

世の中にどんどん新しいものを作り出して、

お金も稼いでいくのでしょうね。

普通の人はこの判断に迷ったときは下調べに時間をかけ、

時間をかけた結果、損しない方を選んで新しいことにチャレンジしないということも多いのでしょう。

まとめ

これは個人単位でもそうですが、企業といった大きな集団でも同じようなことが起こるといった内容が参考URLの記事には書いてありました。

人間が損から逃げたがる性質は行動経済学のプロスペクト理論で説明されています

その性質から逃げるのは難しいですから、損を上回るような利益が出ることを下調べするといった作業を通せば、新しいことにもチャレンジしやすくなるかもしれません

勉強することを通じて、損か逃げるよりも利益の方を強気で取りに行くような人が少しでも増えればいいなと思います。

それではまた、所長でした!

参考図書リンク